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Japan Link Center (JaLc) has been the Registration Agency (RA) in Japan since 2012. Since 2017, JaLc has been primarily focused on encouraging community development. To achieve this goal, they have facilitated easing metadata usage and enhanced the metadata search, including working with other ID services—such as ORCID—for research activities.
ジャパンリンクセンター(JaLC)では、今年度よりORCIDと連携した新機能をリリースいたしました。
【ジャパンリンクセンター】
JaLCは、日本では唯一のDOI(Digital Object Identifier)登録機関です。学術論文や書籍など、日本の様々なコンテンツを対象にDOIを付与しています。科学技術振興機構(JST)、国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS)、 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構国立情報学研究所 (NII)、 国立国会図書館 (NDL)の4機関が共同で運営しています。現在、約50機関が正会員として、また正会員の下に約2000の機関が準会員として所属しています。
【ORCIDとの連携】
JaLCはDOI登録・管理業務に加えてDOI登録対象コンテンツのメタデータ管理や提供、外部機関との連携などを行うことで、国内のコンテンツ利活用を促すと共に、世界から日本の研究成果 へのアクセス環境の向上に努めております。その一環として、ORCIDと連携し、JaLC DOIを登録した論文情報等を、研究者の業績情報としてORCIDに登録する新機能をリリースしました。利用者は、登録手段に応じて「自動連携機能」と「業績登録機能」の二つを使い分けることが出来ます。これらの機能を利用することで、研究者がORCIDにおいて自身の業績を管理する際の負担を軽減することができます。また、JaLCコンテンツとして保証された、信頼性の高い業績情報をORCIDに登録することが出来ます。
【自動連携機能 (Auto-Update)】
自動連携機能は、あらかじめ設定しておくことで、JaLC DOIが付与されたコンテンツを研究者の業績情報としてORCIDに自動的に登録できる機能です。ただし、この機能を利用するには、対象コンテンツの書誌情報に著作者のORCID IDが含まれている必要があります。
【業績登録機能 (Search&Link)】
JaLCコンテンツ検索画面(https://japanlinkcenter.org/app/pub/search)から検索されたコンテンツを、研究者のORCID業績情報として手動で登録できる機能です。ORCID IDが登録されていないコンテンツについても登録することができます。
機能の詳細や利用方法については、下記リリースノートをご参照ください。
https://japanlinkcenter.org/top/doc/ReleaseNotes_20200527.pdf
【現状と課題】
このように、ORCIDとの連携によって、JaLCコンテンツをとても簡単にORCID業績情報に登録・管理できるようになりました。
サービス開始以来、7月末時点で「業績登録機能」の利用回数は約3,000件、ORCIDマイページからのログイン数は約8,000件にのぼり、すでに多くのORCID会員の方々にご利用いただいています。一方で、「自動連携機能」の利用者は少数に留まっています。
「自動連携機能」を活用するには、JaLCコンテンツの書誌情報に研究者ご自身のORCID IDが含まれている必要があります。今後は、JaLC会員へのご案内等を通じてJaLCコンテンツへのORCID ID登録を促すことで、ORCID会員の皆様が連携機能をよりご活用しやすくなるよう尽力いたします。